【おすすめ読書】機械学習入門
機械学習の基礎や入門の部分がわかりやすいイラストと魔法の鏡のメタファーで書かれています。 全くわからない状態での入門やとっかかりとして読んでみるといいです。
絵や説明もかなり可愛く書かれています。題材が難しすぎますが、子供の学習にも使えるかもしれません。
機械学習やディープラーニングという複雑な内容について、いろいろなメタファーを使って簡単にして説明しているので、メタファーの使い方や説明の方法の参考にもなると思います。 例えば何らかのイベントや営業で、「全くわからない人相手に機械学習を説明しないといけない」という立場の人であればとても参考になると思います。
タイトル | 機械学習入門 ボルツマン機械学習から深層学習まで |
著者 | 大関 真之 |
出版 | オーム社 |
画像リンク |
ざっくり紹介
結構前から人気なのでいまさらですが、機械学習についての超入門書です。 全く機械学習について触れたことがない人向けの内容で、タイトル通り入門です。
誰でもある程度わかるように簡潔に書いてあるので、小学生や中学生の自由研究にもどうぞと書かれてました。自由研究で機械学習はテーマ難しすぎだし、そこに至るまでにすっ飛ばすものが多すぎて逆に難しいそうに感じました。
でも自由研究に機械学習とか選んでいる子供も世の中にいるんでしょうね。見たことはないですが、普通にいそうな気がしています。内容はともかくそんな子がいたらすごいですね。
物語のつかみ
魔法の鏡とお妃さまによる物語になります。
魔法の鏡(コンピュータ)にお妃さまが、「世界で一番美しいのはだれか?」という問をおこないます。 この問題に答えるために、魔法の鏡は機械学習を用いて回答を行う物語です。
街の娘の写真で学習させるとか、特徴量として用いるのは肌・年齢・髪型・・・のうちどれか、とかメタファーにそって説明があるのでわかりやすいと思います。魔法の鏡は結構いいメタファーだと思います。
おわりに
序盤は機械学習のそもそもの考え方なので、メタファーの効果も相まって結構わかりやすいです。 機械学習の入門書としてはわかりやすいですし、おもしろ可愛く描かれているので良いと思います。
知識が全然ない人への説明を行う際に、スライド作成やメタファーの参考としていいと思います。
終盤はより専門的な知識が出てくるので、わかりにくくなってきます。さすがにテーマが難しいです。 一旦の入門として読み切って、興味があれば詳細に説明してある本などで学習するのが良いと思います。
機械学習なんかは数学的な話が多いので、実際に作って動かしてみるのが一番理解が速いと思います。 「とりあえずわからないながらも触ってみる」そこから詳細な理論について学んでいくのがおすすめです。