【おすすめ読書】知的戦闘力を高める 独学の技法
独学をシステムと捉えて効率的に運用していこうという試みだそうです。 勉強するに当たって、学生の頃と違いテストは存在しません。ですから、すべて覚えることを目標にしてはいけません。「知る」ということに注目します。
私の好きな偉人エピソードなのですが、アインシュタインは簡単な質問をされて以下のように回答したそうです。
本やノートに書いてあることをどうして憶えておかなくてはならないのかね?
全部覚えることが正義ではないこと、それを正当化する根拠を感じさせてくれるところがとても好きです。当たり前と思われていることに対してNOを言えるのって素敵なことだと思います。
この本では「知的戦闘力を高める」ことを目標として捉えており、まずは知的戦闘力とは何か、なんの役に立つのかという説明から始まります。ざっくりその後の内容は、本の選び方・読み方というものです。ただ、読書以外にも応用はできると思います。
読書するなりテレビを見るなり動画を見るなり、独学をする時間手増えているのではないかと思います。 速いうちにどうやって学べば効果的なのかを意識できると、上達が早まると思います。ただ、やればやる分何かしらの場面で訳には立つので、回り道でもとりあえずやってみるということは大切な心がけだと思います。
本の概要
独学のシステムを「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」の4つのプロセスに捉えています。 単純な方法や手段のみでなく、学ぶ際の一通りの流れ全体について考えることで効果を高めることになります。
本の内容は以下の構成です
- 知的戦闘力をどう上げるか
- 戦う武器をどう集めるか
- 生産性の高いインプットの技法
- 知識を使える武器に変える
- 創造性を高める知的生産システム
- なぜ教養が知の武器になるのか
本の特徴
学びをシステムとして各工程について着目しています。内容は長くなるのですが、その分効果はあると思います。学び方を学ぶ本になっています。自分の中に取り入れるには時間と努力が必要かと思いますが、身につくと以降の勉強の効率が上がり、良い効果を得られます。
もちろん合う人も入れば合わない人もいると思いますので、他の考え方も触れてみると良いです。やってみて良さそうだと感じたら続けていくのがよいです。
しっかり戦略を立てることや、学んだ情報や知識を抽象化・構造化して整理することは、普通の勉強ではやらなかったようなことかと思います。仕事にも言えることですが、目標や達成すべきことを具体化して取り組む効果は大きいです。よくわからないまま進んでも、迷子になってしまうだけだったりします。今一度今までの学び方を見直して、効果的な勉強法を身につけましょう。
途中には様々な偉人や、活躍している人の名言が載っています。内容に合わせた場面で、ありがたい言葉が載っているので、気分を盛り上げながら読み進めることができます。
最後にはおすすめのジャンルとジャンルごとのおすすめ書籍紹介があるので、参考に取り組んでみるといいです。
おわりに
インターネットの普及と環境の整備によって、簡単にいろんな情報に触れることができるようになっています。更には学校に行かなくても様々な学習ツールやサービスが立ち上がっており、勉強するチャンスは拡大していると感じています。
ただ、学習する機会はほぼ全員が平等です。同じものを見てどれだけのものを身に着けられるかというところで、個人で大きく差が出るのかなと思います。しっかり早いうちから勉強する方法を見直しながら進んでいくことで自分なりの勉強法が見つかり、効果的に応用できるようになりそうです。学び方を学ぶというのは一見前に進んでいなさそうですが、そこから学ぶスピードが大きく上がると思いますので、しっかり取り組みたい内容です。