【おすすめ読書】minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ
「持ち物を100個以下にする」などのルールに縛られるのではなくて、本当の意味での自由と開放を手にするために、ツールとしてミニマリズムを実行しているそうです。
持ち物に限らず、考え方とか人との付き合い方などにも影響しており、参考になる箇所も多いです。 無理にとはいいませんができるところからやってみると、様々な束縛から開放されることができ、自由な暮らしを得られるかもしれません。
概要
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イントロダクション
特定のルールがあるわけではありません。ミニマリズムを制約ではなくツールとして扱い、本当に必要なものにだけフォーカスすることです。適した状態は人によって異なるので、本人次第で適したライフスタイルを見つけ出すことが大切です。
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今を生きる
一度に一つのことに集中すること、一つ一つの瞬間を大切にします。ご飯を食べながらスマホを見たりとか、歯を磨きながらメールをチェックするなどをやめます。一つのさらに一つのものだけをのせて、一つ一つ平らげて行きます。
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心の成長
手放すことには勇気が必要です。しかし、記憶は自分の中にあるもので、物の中にあるものではありません。持っているだけで重荷になるものもあります。手放すことで開放されるかもしれません。
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成長
自覚こそが最も貴重な自由になります。それが不要なものであると気づくこと、必要なものにのみフォーカスできるようになることがミニマリズムの真髄です。
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貢献
他者に報いることで幸福を得られます。自分にとって不要な物や時間でも、他人からすると利用できたりほしいと思っているものかもしれません。もったいぶらずに差し出すことで自分も相手も幸福を得られるはずです。
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パッションとミッション
自分のパッションが動くものを見つける、人生のミッションを探す。ちょっと難しいことですが、幸福を得るために大切なことです。
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行動を起こす
最初の一歩は大変なものです。「したほうがいいリスト」を「マストのリスト」にすることで、やる気が湧いてきます。ただ紙に書いて、「したほうがいい」の部分を「する!」に変えて読むだけです。こうして口に出すだけでも、すぐやらなきゃという気分になります。
知性では理解している状態が「したほうがいい」状態です。しかし、感情が理解していない状態です。感情でも理解できるようになった状態が「マストのリスト」の状態になります。ツールや手法をつかって「マスト」状態にすることで行動を起こすことができます。
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変化と試行錯誤
持ち物について考え直します。どうしてこれを買ったんだろうとか、本当に必要なのだろうかということを考えます。
著者はテレビも手放した上にインターネットの契約も解除しているそうです。ネットを使いたいときは近所のネットにつなげるカフェとかに行って作業するそうです。こうすることで時間を決めて、目的をしっかり考えて利用できるようになりました。ダラダラ動画を見たりすることがなくなったそうです。 簡単には真似できませんが、ルータの電源切るとかで1週間だけ試してみるとかはできそうですね。
おわりに
より少なく活きるというのは、ぱっと見ると不便なように見えますが、実は快適だったりもします。 余計な心配や管理がなくなり自由になることもあります。どちらがいいかということは一概には言えませんが、試して見る価値はあるのではないでしょうか。
人によって快適や自由は異なる概念なので、合う合わないが絶対にあると思います。他の人のミニマリズムのやり方を学んで、自分だったらどうするかということを考えてみるとおもしろいです。
エンジニア的には、プログラミングや仕様設計についても、ムダな部分を減らしより少なく実装することは大切な心構えです。プログラミングに限らずいろいろな場所でミニマリズムの考え方を活かすことができるのではないかと考えています。