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【おすすめ読書】理科系の作文技術2019/02/26

【おすすめ読書】理科系の作文技術

論文やレポートの書き方です。コツはどれも理系らしい考え方になっています。論理的に考えることは仕事の面でも大いに役に立ちます。

理系の大学で卒検とかをやった場合はたいていこの本に出会っていると思います。 以下に参考になりそうな箇所をまとめてみました。

目標規定文を決める

文章を書く前に、何が目標なのかを決めて書き出します。

書いているうちに何について書いていたのかわからなくなったり内容が分散します。 それを防ぐために、文章の目標を規定文としてあらかじめ書き出します。

途中で目標を修正したくなる時がきっとありますが、その時は規定分を変更してオッケーです。あくまでも迷わないための規定文です。ちゃんと規定分に書いた目標をイメージしながら書くことができれば問題ありません。

この本では、文章を組み立てるとき構成表のの作り方やコツなども載っています。カードを作って並び替えながら考えたり、スケッチに書いたりしています。情報野集め方なども載っており、レポートを書く際のコツが満載です。学生の頃に読んだのですがとても参考になりました。

文の構造 レゲットの木

日本語の文章は、枝葉が先に出てきて最後まで読んでやっと幹の部分がわかります。逆茂木の形になっているそうです。
それに対してわかりやすい文章というのは、幹の部分が最初に書いてあり、枝葉が後から出てきて補足します。

以下のようなレゲットの木と呼ばれる図がとてもわかり易いです。左から読み進んでいくイメージです。

レゲットの木

結論を最初に書くとか、枝葉を広げすぎない、一度に荷物を載せすぎないなど、たくさんのノウハウがこの木に詰まっていると思います。

文章を書くときには、この木をイメージしながら書くとわかりやすいです。この本で一番のおすすめの考えです。

両方の良いところを使って書くのが理想なのですが、難しければ思い切ってBの木を目指すのがいいです。面白くはないけど、端的でわかりやすくなります。

わかりやすく簡潔に書く

簡潔になるべく短く書きます。とりあえずこれを意識するところが最初の一歩です。気づくと文章は長くなりがちですし、余計な部分が多くなります。細かいテクニックもいくつかありますが、まずはこのことに気づき意識して改善していくことが効果的です。

さらには、読者がどんな意味に捉えるか、あらゆる可能性を考えられると良いです。これについてはどうすれば一意な文章になるのかという具体的なテクニックはさすがに書かれていません。経験などで身につけていくしかないのでしょうか。それでも短く簡潔に書くということは、そこに少しは近づくことができると思います。

おわりに

卒論などで悩む理系の学生におすすめです。

他にも仕事で作った資料がわかりにくいなど指摘された時、この本を読んでみると改善方法が理解できます。 理系らしい書き方をすると、物語を書く場合には面白くなくなると思います。しかし、伝えるため資料などの文章を書くのであれば、こちらのほうが間違いなく良いです。

誤解のないように、簡潔にわかりやすく書くというのは想像以上に難しいです。論理的な思考で考えながら書いていかないと、ややこしくなったり冗長になったりします。理系でも皆ができるわけではないので、この本を読んでしっかり学んでおきたいです。

他にも「考える技術・書く技術」や「文章力の基本」という本を読んでみるのがおすすめです。

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