【おすすめ読書】エンジニアのための理論でわかるデザイン入門
文字、色、配置などのデザインの基本について学ぶ本です。
エンジニアのためのとあるように、理論的な説明を心がけています。 主な内容としてはWEBデザインに活かせるようなデザインやUIの解説になっています。
UIデザインなどの現場ではわかりやすい・操作しやすいデザインが求められています。 情報を整理してから全体のコンセプトを捉えながら組み立てていく意識が必要だと感じました。
デザインは「ビジュアル」「文字」「色」「レイアウト」「飾り」から成り立つ
対象とするコンセプトをしっかり捉えてから、これらのデザイン要素の検討を行います。コンセプトを中心として、これらのデザイン要素に一貫性をもたせるようにします。
伝えたい情報や伝える相手などを考えて、意味のある要素を選び出すことが大切な考え方です。不要な要素を盛りすぎないように気をつけましょう。
デザインに関する基本的な知識を学ぶ
文章が多めで、理論的にわかりやすくなっています。絵や実例を見て考えるというよりも、仕組みや成り立ちから学ぶようなイメージです。 フォントの選び方や、良い写真の選び方、黄金比や白銀比のこと、三分割法など、デザインの際によく使われる基本的な知識を身につけることができます。
ファッションからデザインを学ぶ
本の中に度々出てきますが、普段からファッショに気をつけることでデザイン能力を身につけることができるそうです。 服の色などはもちろん、形やトーンなど、来ている人の雰囲気や属性から、それに合った服の選び方などさまざまな勉強ができます。自分でいろいろなコーディネートを試すことも大切な取り組みです。
コンセプトをしっかり意識する
デザインをする上で大切なのはコンセプトをしっかり捉えることです。ワイヤーフレームをつくるところからしっかりと行い、情報を整理して伝えたいことをしっかりと伝えられるような意識を持ちましょう。
感覚的なデザインや直感的なデザインよりも、しっかりと理由を説明できるようなコンセプトを持つことが重要視されています。それに沿ったデザインを行うことで、一貫性を保つことができ良いデザインとなります。
おわりに
「エンジニアのための」とあるように、デザインの基礎を情報ベースの説明で紹介した内容です。 デザインを普段からやっている人にとっては、もっとメジャーな教科書があるのだと思います。
エンジニアとしては大変わかりやすかったと思います。ただ、この知識を身につけるためには、取り組むことが重要です。良いデザインを真似してみたり、いくつもパターンを作って比較・検討したりなどすることで、能力が磨かれていきます。なかなかその取り組みをやる時間は取れないかもしれません。
本の中では、普段の生活の中から得られる知識が書かれていました。ファッションのことであったり町中のデザインのことです。デザインのコンセプトについて意識しながら生活することで、デザイン能力を成長させていくことができるかもしれません。地道に努力したいと思います。