【実践技術書】Unityによるモバイルゲーム開発
Unityを使ってのゲーム開発の入門書です。
Unityの基礎について学んだ後、実際にゲームを開発しながら使い方を習得できます。 ゲームそのものの制作が主な内容で、Unityのコミュニティの使い方・説明はないですし、ビルドの説明も特にありません。あくまでも、Unityエディターでできる箇所に範囲が絞られています。
スマホでプレイするモバイルゲームがテーマとなっていて、2Dと3Dのゲームを1つづつ作成します。 基本的な素材はダウンロードして使えますし、小難しいスクリプトはGithubから取得して使うことが出来ます。
ゲーム作成については、基本的な操作や概念を説明しているので親切でした。サンプルとなるゲームも洋風なものですが参考になります。ただし、利用しているスクリプト等がUnityチュートリアルと比較して簡単なゲームです。 ですので、新しいゲームを考えたい場合は、ここから更に発展が必要になります。チュートリアルとかたくさんやってみるのがおすすめです。
Unityの基本
基本的なUnityの操作と、用語についての説明です。いくつも難しい要素が出てきます。ここだけ読んでも理解しにくいので、後のサンプルゲームの作成を進めながら都度読むのがおすすめです。
サンプルゲームでは使わない要素や知識も存在しています。デバッグ用の設定など便利なものも多いので、「この本に書いてあったな」という記憶だけは残しておきましょう。
巻末にはUnity Hubのことや、エディターのことも書いてあります。Unityのカスタマイズに関することも少し書かれているので、時間があれば読んでみるといいです。この辺に関してはやり方が色々あるので、ネットで情報を調べてみるのがいいと思いました。
ゲーム作成の練習
2Dの「井戸を降下して宝を拾って、入り口まで戻るゲーム」と、3Dの「シューティング」を作成します。 ボタンをタップして入力したり、端末を傾けて移動したりするようなゲームになります。
どちらも、素材はダウンロードするURLが書かれているので、そちらからダウンロードして利用します。 ゲーム内に出てくるスクリプトもGithubのURLが書かれているので、そこからコピーしてくると良いです。
サンプルゲームの作成は順序だって説明があり、作りながら要素を理解していくことになります。 スクリプトを書いたり、ドラッグでオブジェクトを紐付けたりと、さまざまな操作があるのでややこしくなりがちです。ただ、設定している部分の意味と対象となっているものを理解しながら進めれば難しくないと思います。
C#のスクリプトの中身に関しては結構難しいです。他のチュートリアルと比べるとだいぶ簡潔な方だと思いますが、それでも慣れていないと難しいです。
おわりに
サンプルゲームが洋風なイメージであることが結構気になりましたが、特に躓くところはありませんでした。しっかり学べるいい本だと思います。最初にも書いてありますが、ビルドの仕方や必要な設定などについては触れられていません。あくまでもUnityを使ったゲームプログラミングの部分に重点をおいた内容になっています。 実際にビルドしてストアで公開肢体となったときは、ネットで調べて情報を見つけるか別の本を参考にしましょう。