本サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
ミニマリズムとはマーケティング耐性のことかもしれない『より少ない生き方』2019/04/03

ミニマリズムとはマーケティング耐性のことかもしれない『より少ない生き方』

少し前に流行った「ミニマリズム」に関する本です。

ミニマリズムのあり方や、持ち物を少なくすることでどのように豊かになっていくのか、といったことを学ぶことが出来ます。著者の働きかけでミニマリズムの道を歩むことになった知人たちのエピソードも紹介されています。

物を手放すためのコツや考え方もたくさんありますので、スッキリ生活したいなあとか、不要なものが増えてきたなあと思っている方は、ぜひ読んでみると良いです。ミニマリスト・ミニマリズムに興味のある方は間違いなくおすすめです。

平成がもうすぐ終わります。不要なものを平成のうちに処分して、新しい年号「令和」を軽やかな気分で迎えましょう。

人生をシンプルにして本当に大切なことに集中できるようにする

物が増えると物に支配されたような状態になります。 ミニマリズムという考え方を取り入れることで、自由を手に入れることが出来ます。

著者はミニマリズムのことを以下のように定義しています。 「一番大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること」

ものを手放すことで得られるメリット

  • 時間とエネルギーが増える
  • お金が増える
  • 人のためになることができる
  • 自由が増える
  • ストレスが減る
  • 環境に優しい
  • 質のいいものを持てる
  • 子供のいい手本になれる
  • 人に面倒をかけない
  • 人と比べなくなる
  • 満足できる

ミニマリズムにまつわるよくある誤解

誤解1.ミニマリズムはすべてを捨てること

正しくは少ないもので暮らすことであると考えましょう。過剰に持ちすぎないように気をつければ良いです。

誤解2.ミニマリズムとは整理整頓である

今あるものを片付けることは、一時的な解決にしかなりません。未来にもう一度片付けを行う必要があります。更に未来を考えれば、何度も片付けを行うことになります。

整理整頓について以下の気付きが挙げられています。

  • 整理整頓は誰の利益にもならない
  • 整理整頓は借金の問題を解決しない
  • 整理整頓は「もっとほしい」という欲求を満たしてくれない
  • 整理整頓をしても人生の大切な気付きには繋がらない
  • 整理整頓をしても人生に変化はおこらない

自分なりのミニマリズムのルールを持つ

自分の目的をベースに自分なりのミニマリズムを作りましょう。こうしなければならないというものはなく、自分にあったミニマリズムの形を探して、実践することが大切です。

消費社会の罠を知る

消費を煽る広告は日常にあふれており、意識の中に入り込んでいます。自分が広告の影響を受けていることを自覚し、消費の誘惑と向き合いましょう。すなわち、物欲との戦いです。

簡単にものを変える時代になりましたし、マーケティングは個人情報を利用して的確にレコメンドしてきます。私達のことを一番知っているのは、私達自身ではなくマーケターの方なのです。「消費」=「幸せ」のようなイメージでしょうか。

しかし、人生の終わりにたどり着いたときに「もっと買えばよかった」と後悔する人はまずいないでしょう。他の大切なものを思い浮かべることができるはずです。

よく見かけるマーケティング戦略の例

必要かどうかを正しく判断できるようになりましょう。まずはマーケティング戦略にどういったものがあるのかを知るところから初めます。

  • ポイントカード
    消費者はポイント欲しさにいらないものを買ってしまう。
  • 小売店が発行するクレジットカード
    そのお店でお得になるクレジットカードを持っていると、買い物に2倍のお金を使ってしまうデータがあるそうです。さらに買い物の傾向などのデータも取得できるのでマーケティングがさらに協力になります。
  • 残りわずか
    タイムセールなどの煽り文句で間違った決断をさせようというものです。
  • セール価格の値札
    消費者は商品の正しい価格はわかっていません。ですので、セールで安くなっている様に見せることで、お買い得だと信じ込ませることが出来ます。
  • おとりの価格設定
    メニューの中に1つ2つくらい高い商品を混ぜておくことで、その他がお手頃の値段に見えるため買いやすくなります。
  • サンプル配布
    買い物中に試食などをしてしまうと、人間の脳が「今は食事の時間だ」と勘違いしてしまい、本能的に食べ物を探してしまうそうです。

これらを知った上で、自分がついつい買ってしまう弱点を探すとよいです。消費の誘惑に打ち勝てるように己を磨きましょう。

自分にとっての十分を知る

十分の基準は人によって異なりさまざまな要素によって変動します。それを知るのは大変なことですが、探そうとしなければ見つかることはありません。 ものが少ないという状態を体験することで、自分にとってこれくらいあればいいのかという「十分」のしきい値を見つけることが出来ます。当たり前と思っていることを疑い、一度考え直して見ることによって、自分にとって本当に快適な量がわかります。

おわりに

ものを減らすことで豊かな生活を送れるというのがミニマリズムの概念です。

ものへの執着を捨てることは難しいことですが、それによって大きな自由を手に入れることができるはずです。誰しも最初はやってみることが大切だと思います。ミニマリズムなんて自分には無理だと思っている人にこそ、一度挑戦してみてほしいです。そしてやっぱり無理だったと感じるとともに、「最低でもこれくらいは必要」という十分を見つけてほしいです。きっと今まで余分に持っていたものの量に驚くのではないかと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
prev
next