目で見て楽しい『なるほどデザイン』
デザインのコツをグラフィカルにわかりやすく表現しています。
副題にあるように「目で見て楽しむ」という通りで、見ているだけでも楽しさを感じられます。 コツを七つ道具に例えたりなど読みやすくまとめられていますので、ザックリのテクニックを理解するのに役立ちます。
1つのテーマで複数のパターンが紹介されており、「惜しい」パターンなんかも紹介されています。 いくつもパターンを作成して、その中からいいものを選ぶというプロセスはとても大切ですので、その過程を再現しているのだと思います。
レイアウトに加えて、文字組みや色、写真の使い方なども説明されています。基本的なデザイン要素は一通り学ぶことが出来ます。この本一冊あれば、一通り最初に学ぶべきことがわかるので良いです。
デザインプロセス
デザインをつくるためのプロセスには必ず正解があるわけではありませんが、一つの例として紹介されていました。
- 図解とラフ
- 方向性を決める
- 骨格を作る
- キャラを立たせる
- 足し算と引き算
- ブラッシュアップ
大きいものから入って段々と小さく細かいものを決めていくという進め方で、とても良いと思いました。実際のページデザインの出来上がりが順番にかかれているので、各項目の意味や範囲も理解しやすいです。フローなどの知識がないと細かいところから作りたくなったりしてしまいますが、大きなところから初めるようにしましょう。デザインに限らず何でもそうかもしれません。
デザイナー7つ道具
この本で紹介されていた、デザイナーとして大切な心構えです。鉛筆とかそういう道具のことではないです。わかりやすくてよかったので項目のみ引用してます。詳細は本を読んでほしいですが、とてもわかり易くそして記憶に残りやすくなっています。最初のうちはこれらを意識するといいと思います。
コピーも面白いですし、図やイラストも面白く分かりやすかったです。印刷してデスクなどに張ってあるといいかもしれません。
- ダイジ度天秤
- スポットライト
- 擬人化力
- 連想力
- 翻訳機
- 虫眼鏡
- 愛
おわりに
上記の他にも写真のことやグラフなどの作り方やコツもあります。デザイナーにはとても参考になる本だと思います。さまざまな技術を網羅的に取り扱っている印象でしたので、できるだけキャリアの浅いうちに読むといいです。早いうちにこれらを意識してデザインできる、またはデザインを読める用になると強いと思います。
基礎的なところをしっかり書いていますし、デザイナーならではの目線なども書かれていますので、デザイナー以外の人にも面白く読める内容だと思います。難しい話はあまりせずに楽しく読めるようになっていますので、気構えずに開いてみてほしいです。
文章も少なくさくさく読める本です。暇な時間とかちょっと悩んだときとかに開いてほしい本でした。 実践的な内容も日頃からの心構えも、ちょっとしたコツも網羅的に書かれているので、手元に一冊おいておくと捗る本です。