Honmushi blog
2019/05/24

料理の好奇心を刺激する本『Cooking for Geeks』

IT技術書で有名なオライリーが出版している料理レシピ本です。 ただのレシピ本ではなく料理をサイエンスと捉えて、まるで実験のように解説しています。

料理の種類はさまざまで難しい料理も出てくるので、経験豊富な人にとっては珍しいレシピ本と感じられます。 料理そのものへの理解の方法や説明がサイエンス風なアプローチになっているので、普段とは異なる目線で料理や食材を理解できます。 サイエンス風に捉えることは、料理の基礎を理解するためにもいいアプローチだと思います。ですので初心者にもおすすめできます。

ただ本がかなり分厚いので、読みながら料理するには不便です。開いておいても勝手に閉じますし、立てておくことも難しいです。写真も少ない上に白黒なので、今晩のおかずに悩んでいる人にとってはあまり役に立たないと思います。時間をとってゆっくり読むのがおすすめです。

料理を初めてみて面白さに目覚め始めたとか、もっと料理のことを知りたい語りたいという人、すなわち料理への好奇心が大きい人にとっては、レシピ本というより教科書として面白く読み進めることができると思います。

化学の復習によい

熱によるタンパク質の変質など、科学的な現象を料理の中で学ぶことが出来ます。身近な生活の中に潜む化学を見つけることができおもしろいです。中学生の時にこの本に出会えればみんな化学にもっと興味を持てたはずです。夏休みの自由研究とかにすごく向いているのではないかと思います。最近の自由研究のトレンドは何なんでしょうか?プログラミングとか担っているのかもしれませんね。

料理する上での道具の話やキッチンの話など、さまざまな領域に話が広がっています。道具の整理とかする際にこの本を参考に揃えると、一通り必要なものや便利なものが揃うので良いです。道具に対してもしっかりと思考を巡らせており、料理全般に対するオタク的な考え方がとてもおもしろいです。

料理法もさまざま

各国の味付けの傾向をまとめたり、人間の味覚の不思議を説明したり、情報は多岐にわたります。データを並べて説明しているところもあり、味覚の不思議な部分なども数値やグラフなどで知ることが出来ます。

真空調理や低音加熱などの調理法も説明にあり、仕組みも理解することが出来ます。 「自分で真空鍋を作ろう」見たいなコーナーもありますが、興味があればやってみるといいと思います。それなりに楽しそうです。普通はこんなことしないと思いますが、こういった料理のアプローチも面白そうですよね。

全体的に料理は洋食が多く、和食とかは全然ありません。あまり、好きではない料理や好んでは作らない料理が多いかもしれません。そういった面でもいつもと異なる料理に触れることが出来ると考えればポジティブな面でもあります。

おわりに

料理への好奇心が刺激される良い本です。情報量も多いし科学的な説明や問題も含まれていて、知識を得られた感があります。できればレシピもドンドン作っていきたいですが、何よりも本が大きく分厚いです。450ページ位ありました。

食品添加物やアレルギーに関する文も載っています。なんとなく危ないらしいけど詳しくは知らないという人も、ここを読んでおくといいです。この本の知識だけでは足りないのですが、ある程度詳しくなるので出典不明の情報に騙されにくくなります。

料理や食事・味覚に関する幅広い知識を身につけることができるので、可能であれば早いうちに読んでおくと毎日の料理が楽しくなります。 毎日の料理をただの作業として捉えるのではなく、楽しい実験や遊びのように感じることができると、前向きに取り組めますし上達も速いと思います。

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