覚えておきたい口癖『ITリーダーが確実にファシリテーションを身につける本』
ファシリテーションに関する本です。
ITを牽引するリーダーやマネージャーが会議などの場でファシリテーションを行う上でのコツやテクニックを紹介しています。他にもファシリテーションの基本や、それを利用したチームでの取り組み方なども紹介されています。リーダーとして周りのメンバーを巻き込む力や、一緒に考えながら進む方向を決めていくことなどができるようになると思います。
マネージャーでなくても、会議などで簡単に実践できるテクニックが載っていたので参考にしたいと思いました。日頃から口癖として身につけておくといいものや、いざというときに使える一言など、いくつも紹介されておりとても役に立つ本でした。
身につけるべき口癖
相槌を打つことや、メンバーに考えてもらうための一言が紹介されています。それぞれどんな効果があるのか、どんな場面で使うかが丁寧に書かれているのでわかりやすいです。逆に使ってはいけない場面なども記載されています。紹介されているのは11個なので、身につけるのも簡単そうです。
メンバーに頭を使ってもらうための質問や、実際に行動に取り掛かるための一言など、たしかに効果がありそうだと思うものばかりでした。他にもYesかNOで答えるような質問ではない、オープンな質問から始めるといったテクニックなども紹介されています。
会議の場でこのような発言が出来たらとても良いと思います。リーダーが発言する内容になっていますが、実際には会議の中で誰が発言しても意味はあると思います。むしろ、リーダーになりたいと思っている人こそ、この内容を学んで実践してほしいです。周りからの印象も大きくかわり、役目を任せてみようかなと思われるのではないでしょうか。
リーダーっぽい発言をしているうちに、実際にリーダーになっているのではないかということです。たった11個の発言で十分にそれらしく見えるので、とても効果的だと感じました。
なるほど
どうしてそう思ったの
・・・(無言)
ポイントを一言で
皆さんどうですか?からの、〇〇さんどうですか?
あとでもう一度聞くので考えておいて
別の言葉で表現すると
あえて
話し合いの結果として
もっと良くするためには
ありがとう
こんな人におすすめ
IT業務に携わる人でファシリテーションが必要な人。すなわちリーダーとかマネージャークラスになった人におすすめです。チームが旨く回らないとか一体感が無い、とかチームならではの問題に対して、大きな効果を発揮する知識だと思います。
それ以外の人でも、この本の内容を実践することで周りに一目置かれ、リーダー的な振る舞いを期待されて昇進できることもあると思います。
おわりに
会議中に、「この時間無駄だな〜」と思ったことは誰でもあるのではないでしょうか。話が進まなかったり、同じ人ばかり喋っていたり、結局何も残らなかったり、その後も何も行動しなかったり。よくあることではないかと思います。 この本では大切なこととして、他人を変えるのではなく、まず自分を変えるということを述べていました。 旨くいかないなあと思ったときに、「だめだこりゃ」とか「誰かなんとかしてくれ」ではなく、どうすれば旨く行くのか、もっと良くする方法はないか、そのために自分に何ができるのかといったことを考えるようにしましょう。
実際に意味のない会議問のはとても多いと思いますが、それを自分の行動で変えることができればメリットも大きいです。思い切って出席しないという選択肢もありますが、できるのであればファシリテーションに挑戦してより良い会議にできる用にしたいところです。
リーダーとして会議の場でのあるべき姿がわかる良い本でした。会議の場で役割を決めてしまうと、意見が出づらくなったりすることもありますが、ファシリテーションはどうしても必要だと思います。自分がそのことに気づいて仕掛けられるように意識できると、とても良いと思いました。