欧文フォントを漫画で学ぶ「となりのヘルベチカ」
欧文フォントが擬人化した世界で、フォントについて学べるマンガになっています。 フォントの基礎知識と言うよりは、取り上げられているフォントの由来や特徴などを知ることが出来ます。
全般4コママンガのテイストになっています。物語は繋がっていて進んでいきますが、さくっと読めますのでわかりやすいです。
フォントの擬人化はそれっぽい性格で、見た目も特徴的になっておりすんなりと記憶できそうでした。 それぞれのフォントの個性が表現されていて、可愛らしいデザインです。一つ一つのフォントのエピソードはそれほど多くありませんが、十分お気に入りフォントに出会えるような内容になっています。
フォントの成り立ちはもちろん、実際に利用されている例や名前の由来なんかも書かれています。 意外と知らない情報が多く、フォントの歴史の部分なんかは初めて知った内容ばかりでした。 フォントが使われている映画作品のネタなんかも使われており、知っている人はちょっと楽しいかもしれません。
この本を読んだ後であれば、日常のさまざまな場所で使われているフォントの違いに気づくことができるようになりそうです。
取り上げられているフォント
設定は主人公が書体の学校?のような世界に入ってしまう物語になっています。 以下のようにクラス分け・棟分けされているらしく、それぞれ仲良く暮らしているようです。
サンセリフ体
- Helvetica ヘルベチカ
- Futura フーツラ
- Gill Sans ギル・サン
- Arial アリアル
- Franklin Gothic フランクリン・ゴシック
- Impact インパクト
- Frutiger フルティガー
- DIN ディン
- Optima オプティマ
- Gotham ゴッサム
ローマン体
- Caslon キャズロン
- Garamond ギャラモン
- Times New Roman タイムズ・ニュー・ローマン
- Bodoni ボドニ
- Didot ディド
- Clarendon クラレンドン
- Rockwell ロックウェル
- Centaul セントール
- Jenson ジェンソン
その他
- Zapfino ツァッフィーノ
- Mistral ミストラル
- Comic Sans コミック・サン
- Trajan トレイジャン
- Peignot ペイニョ
- Fette Fraktur フェッテ・フラクトゥール
おわりに
フォントに興味がある人もそうでない人も、マンガなので楽しく読めると思います。
お気に入りのフォントがある人はどのように表現されているか見てみるといいと思います。自分のイメージ通りかどうか確かめてみるとおもしろいです。 お気に入りのフォントが特にない人も、擬人化されたフォントを見てお気に入りを探せるのではないでしょうか。
一読した後は、出てきたフォントをデザインソフトとかで使ってみるとおもしろいですよ。