「Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方 33」を読んだ
Gitの使い方の本です。Gitを使ったことがない、これから使うといった初心者向けの本になっています。デザイナーなどエンジニア以外にもわかりやすくなっています。
Gitの基本的な知識や使い方は学ぶことができます。かなりわかりやすくまとめられていますので、とても良い本でした。
全般通して、BitbucketとGUIツールのSoucetreeを使った手順の紹介です。CUIやGithubはほとんど出てきませんので、その部分には注意が必要です。
応用的にGitFlowなどの情報も書かれており、少しですが発展的な内容も知ることができます。
コンフリクトが起きた際の解決のコツとかはないです。かわりに衝突をなるべく防ぐために意識すべきこと・取り組むべきことが載っており役に立ちそうでした。
以下印象に残った点をメモしています。
1.バージョン管理の基本
各種ツールのインストールやサービスのサインアップを行います。 この本ではBitbucketとSourcetreeを利用しますので、その準備ですね。
デモ用のリモートリポジトリが用意されていますので、そちらを利用していきます。 ちなみに、MacとWindowsの手順が紹介されてます。
基本的に本の中ではずっとSourcetreeを使います。ですのでCUIが苦手とか使ったことがない人もとっつきやすくなっています。
2.Gitの基本的な使い方
変更のコミットやプッシュについての理解です。
リモート・ローカルリポジトリやチェックアウト、プッシュ・プル、フェッチ・マージなど難しい概念が出てきますが、わかりやすく整理されているので簡単に理解できます。
SourcetreeやBitbucketの画面のスクリーンショット付きで解説されていますので、真似して進めることができ親切でした。
3.複数メンバーでの運用
実際に複数のメンバーで利用するときを想定して管理を行います。
ブランチやスタッシュなど複雑な概念が出てきますので、ゆっくり時間をかけて理解しましょう。
コンフリクトについてはどうやって対処するかということより、なるべく発生しないようにするコツが紹介されています。取り組みや意識的に行うことが必要ですので、しっかり覚えておくようにしましょう。
実際の開発現場ではブランチを多数作ることが有ります。ブランチが多くなるとマージの際にめちゃくちゃ衝突したりします。できる限り複雑にならないように案件を相談したり調整することもとても大事です。
バージョン管理についても、運用面や開発面・テストの面など多面的に捉えられるように意識しましょう。
4.Gitを使った実践開発
コミットの打ち消しや、巻き戻し、GitFlowの説明などです。この辺は応用的な内容になっており、必要に応じてネットで調べながらやると良いです。
複数人での開発は実際にやってみるととてつもなく大変なことがわかるので、経験あるのみと言った考えも有ります。 ある程度の事前知識を身につけておくことでパニックにならずに済むと思いますので、落ち着いて対処しましょう。
間違えたコミットも、やろうと思えば元に戻せますし、コンフリクトも詳しい人ならしっかり解決できます。焦らずにゆっくり進め、わからない難しい部分は関係する人・詳しい人に相談するように心がけましょう。チームでの開発で大切なことだと思います。
おわりに
Gitを用いたソース管理について、とてもわかり易い説明になっていました。 これから使う予定のある人や、イマイチ理解できていない人はこれを読んでみると間違いないです。
CUIでの使い方やコマンドなどは紹介されていないので、そちらの知識も合わせて読んでおくのがおすすめです。Sourcetreeをつかうのであれば問題ありませんが、なんだかんだCUIで操作することが多くなります。早いうちにCUIの操作やコマンドにも慣れておくと良いです。