バージョンを指定して tmux をインストールする
Ubuntu で tmux のバージョンを指定してインストールする方法のメモです。
通常であれば、apt を使ってインストールすれば問題ありません。
たまたま、.tmux.conf
を他の環境と共通化していた時に、設定の内容でエラーが発生しました。
エラーの原因は tmux のバージョンによって互換性のない記述があることでした。
解決するために、tmux のバージョンを指定して自分でビルドしてインストールする対応を行いました。 そのときの手順をメモしています。
対応前の状態
Ubuntu で使っている tmux のバージョンを確認したところ 2.6
でした。
tmux -V
mac で使っている tmux のバージョンは 2.9
でした。
Ubuntu の方のバージョンが古く、apt でインストールしていたため少し古いものが入っていました。
バージョン 2.9 では、いくつかの設定の記述について後方互換製のない修正が行われています。 そのためエラーに遭遇したというわけです。
今回は、各環境で使うバージョンを 2.9 に揃える対応を行いました。
対応
ざっくりやることは以下です。
- 必要なパッケージのインストール
- バージョンを指定してgithub からcloneする
- ビルドの設定を用意
- ビルド
必要なパッケージのインストール
以下の必要なパッケージをインストールします。
sudo apt install git automake bison build-essential pkg-config libevent-dev libncurses5-dev
バージョンを指定してgithub からcloneする
git clone -b 2.9 https://github.com/tmux/tmux
ビルドの設定を用意
cd tmux
./autogen.sh
./configure --prefix=/usr/local
念の為ビルド先を指定していますが、デフォルトでも同じだったはず。
ビルド
上記で作られた Makefile ファイルを実行します。
make
make install
以上でインストールは完了です。
確認
あとは tmux のパスとバージョンを確認して、意図したものになっていれば成功です。
PATHの設定によっては元から入っているものが以前のまま有効になってしまいます。環境変数も確認しておきましょう。
おわりに
バージョンを指定してインストールしたいことがそもそも少ないですが、何かの参考になれば良いです。
同様に最新のバージョンを使いたいという場合にも、同じ手順でできるはずです。 clone するときの指定を変えるとか、チェックアウトするとかですね。その場合にも参考になるはずです。