Honmushi blog

Web装幀とは

「Web装幀」という取り組みを勝手に初めます。ずばりWeb装幀とは、Web上で本の装幀を作ることです。

私は読んだ本の書評を描いています。自分なりの表現を探したいということ、もっといろんな可能性を探したいと思ったので、この取り組みを初めます。

そもそも「装幀」とは

「装幀」というのは本の表紙やカバーなんかをデザインして作成することです。 帯・カバー・表紙・裏表紙・背などが主な要素ですかね、他にも細かい部品があります。

本文の版組なども行う場合、全部まとめてブックデザインと呼ばれるようです。 装幀には漢字の表現がいくつかありそれぞれ由来があります。 装幀・装丁・装釘・装訂です。人によってどの漢字で表現するのかこだわりがあるようです。私は特にこだわりはありませんが、このサイトでは「装幀」とします。こだわりが出来たら変えます。

以下に、Web装幀のルールを記載しています。自分で作った自分へのルールです。

Web装幀の意味するもの

Web装幀による表現は「一読者がこの本を読んだ結果こう見えた」という表現です。 紙の本の装幀が「本の内容への予感」を与えるものであるとすれば、Web装幀は「本の感想」を表現したものです。

言い方を変えれば、Web装幀という伝え方を選んだ批評・書評の一つの形式と考えています。感想の伝え方は文章でなくても良いのではないか。オススメのしかたも人それぞれで個性があると思います。

感想という意味では本に書き込むことに近いかもしれません。面白かったところに線を引いたり角を折ったり付箋を貼ったりすることです。 「じゃあそれやりなよ」という意見ももちろんわかりますが、自分なりのそれです。
本に線を引いても二度と見ないものもあれば、どこかわからなくなるものもあります。今までにどれだけの線を引いて、それを何度読み直したのかも把握していません。 記憶に留めるため、自分自身の使える道具とするために、Web装幀として自分の手でアウトプットを行います。

「本を読んでもらうため」も目的です。忘れないため、知ってもらうため、お気に入りにしてもらうため、読んでもらうため。 自由に手に取って選べるという点では、棚に陳列しているのと同じだと思います。 本を手にとって、良いと思った本を買ってもらう。できれば、本が皆さんの手元に届いてほしいのでアマゾンのリンクもつけます。良ければ買って読んでみてください。

Web装幀という新しい形

作家や装幀家、編集の方々は本に対するイメージとして「こう見てほしい」という意図をもって、装幀を依頼・作成しています。書店で本を見かけて、手にとってもらい、買ってもらうためのイメージがあるはずです。

Web装幀ではもともとの装幀の意図とは違うものを作ることになります。 申し訳ない気もするのですが、あくまでも個人的な取り組みであることと、誰かに依頼されて行うわけではないことを踏まえて、ご了承いただきたいです。

クライアントは編集や著者でありません。私はこれらからお金をもらっていません。 クライアントは自分、またはその本自体のつもりです。Web装幀を見る人かもしれません。ですので、もともとの装幀とは大きく制約が異なります。

Web装幀の良さ

Web上で行うため、本とは別の制約が生まれます。紙の本のサイズには従いませんし、素材も全く異なります。デザイン、本、Web、プログラムを有効に利用して表現できると嬉しいです。

インタラクティブだったりレスポンシブだったりすることは紙の本では出来ません。そういったところでWebならではの面白い表現ができればいいと考えています。 他にも色の表現や明るさやエフェクトなど紙との違いは色々あると思います。音楽鳴らしたりとかも出来ますね。

修正・更新がいつでも可能ということもあります。そんなに頻繁に修正・更新はしませんがWeb装幀ならではの特長として認識いただければと思います。。

本の中で1番を選ぶ

Web装幀では、本のタイトルではなく、本の要約でもなく、1番印象に残ったところを取り上げる予定です。

本を一冊読めばおもしろい内容にたくさん出会います。 それらを要約する、全部並べるのもいいと思いますが、ぼやけてしまうのでやめました。 「1番面白かったところを1つだけ選び、それ以外は落とす」ということです。意外と難しい課題だと思っています。

本を読んで気に入ったところをメモしていくと、結局付箋だらけ線だらけになります。私はあまりこの状態が好きではありません。 本を読んで、おもしろいところを比較して順位付けしてベスト1を選ぶという過程を通ることで、それらをまるごと自分の血肉にするつもりです。

真似はしないようにする

もともとの装幀に敬意を払うという意味で、もともとの本の装幀の真似にはならないように注意します。

元の装幀のデザインを参考にして、Webでの表現を組み合わせるとどうなるのか!?ということも面白そうです。 しかし、もとの装幀を作った装幀家やデザイナーの意図などを正しく読み取る自信がありません。もともとの意図とは違う形で素材として使うのは失礼だと考えて避けています。

もしも、このWeb装幀に正解を決めるのであれば、もともとの装幀が模範解答であり正解だと思います。実際にそれが世の中にあるので。 ですが、この取り組みでは「正解が無い」という「もしも」を勝手に定めています。もしも、答えのない問題に答えを出すのであれば、あなたはどうする?ということです。

わかりやすく言えば、「お気に入りの本に、もしも装幀がなかったら、あなたはどんな装幀を作りますか」ということです。 みなさんも、Webにこだわらなくてもいいのでノートに書くなどしてやってみるとおもしろいですよ。

本の部分を継承する

紙の本の装幀には部品がいくつかあります。表紙とか帯とかカバーとか。 Web装幀ではいくつかの基本的な構造を継承して作るつもりです。 特に継承しなくても問題はないと思いますが、Web装幀の最適な形はまだわかりません。本にとってこれが一番いい構造なのかもしれないので、一旦構造を真似しています。

  • サムネイルが本の背
  • コンテンツが本のカバー
  • 画面下部の領域が帯
  • 下にスクロールすると表紙になる、
  • そのさらに下には裏表紙
  • 裏表紙の中に定形フォーマットとして書籍の情報とリンクを内容として設置

Web装幀の背景

紙の本の装幀で、Amazonなど電子書籍ストアに並んだときを考慮するのは無理があるのではないかと、前々から考えていました。 実物よりも小さなサムネイルで表示されるので、文字とか大きくしたりするのだと思いますが、そのことで紙の本の装幀が崩れるのは嬉しくありません。 同じようなフォーマットで揃えること、いくつか類似書籍を並べることで大きなイラストが完成するという装幀はある様子ですが、他の可能性もあるのではないでしょうか。 なにか代わりになるものを作れないだろうかと考えています。

いつか未来が来たときに本棚はどうなっているのか。バーチャルな世界が来たときに、装幀はなくなるのか?別の形になるとすればどんなものなのか。 私の本棚は?書店の本棚は?学校の図書室の本棚は?図書館の本棚は?Webストアの本棚は?電子書籍ストアの本棚は?どうなっているのか。このことを考えるための取り組みです。

装幀やったことないんです

本の装幀についてはやったことないしできません。 でも、だからこそ、本の表紙ではないWebという表現で装幀をする意味があるし、そこでこそできることがあると思っています。 Web装幀は本の装幀とは異なるもの、その知識は活かせると思うけど決して同じではありません。 Web装幀にはまだ答えはない、それを探したいと思います。

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