【おすすめ読書】情報の編集と発信 「コメントする力」
情報の編集と発信することについての書籍です。インプットした情報をアウトプットする際の技術が書かれています。
SNSなどで何かしらのコンテンツに対してコメントをすることはよくあります。そのときにどうすれば独自の目線で面白いコメントができるのかということを知ることができます。
この本を読んで、ブログでの本の紹介のパターンや方向性を考えたいと思い手に取りました。 定期的に読み返したい本です。
タイトル | コメントする力 |
著者 | 竹田圭吾 |
出版 | PHP研究所 |
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感想
情報との接し方、整理する技術、発信するコツについて書かれています。これからの発信の際の参考になりそうです。 文章術といったことは触れられておらず、情報の接し方、情報の整理についての内容が多い印象でした。
「情報から距離を置く」「他の人と同じことは言わない」、これらは私も意識していきたいです。
複眼思考
何度か本文中に出てきましたが、複眼思考を日頃から訓練していきたいです。
2軸で考えること。地理と時間であったり科学と芸術とか。
些細なことであってもいろんな面を持っていると思います。意識して複眼思考を身につけたいです
以下のような、著者がやらないように気をつけている表現方法が記載されていました。
逆を返せば、世の中でこのような表現を見たら思考を阻害またはコントロールされているかもしれません。
これらを感じたら、一度落ち着いて別の面から考え直すようにします。
- 代案なき批判
- 極端な悲観論
- 未来すぎる提案
- 原則論
ストーリーで語る
事実を物語として再構築して発信します。付加価値をつけて提供することを目指します。
情報を扱う中で難しいことですが、日頃から五感を使うことや上記の複眼思考を磨くことで身につけていきたいです。
実際自分で体験してみたなどの五感を使った情報が、一番わかり易いと思ってます。
チェックポイントも書いてあったので、それを参考に考えていこうと思います。
言うことがなければコメントしない
これは大事かなと思いました。
何でもアウトプットを増やすことは大事です。
しかし、何を言うかということは何を言わないかということでもあるので、このことは頭の片隅においておきたいです。
グレーな情報に対して白黒はっきりしてしまうのは気持ちいいですが、危ないかもしれません。
色々余白を残して、情報の多面性が残っていることがいいことなのかもしれないです。
内容ごとのまとめ
1章 情報は疑え
情報の接し方
まず、情報との接し方として、以下の3点が重要です。
- 情報に対して自分が主人である状態を維持する
- 情報を選別し組み合わせて編集する、情報力
- ストーリーを構成して個性的な表現で発信するコメント力
これらを実現するためにいくつかのコツがあります。私が重要だと感じたものを選択して記載します。
- タテ軸-ヨコ軸で考える
「地理と時間」や「科学と芸術」など2軸で考える - 全体像で見る
ズームアウト、ズームインして見る - 情報は疑う
同調圧力や原則などによってごまかされやすいので注意する。
2章 情報は集めるな
情報を整理しないで、大きな箱に入れるイメージです。他の情報との文脈を守るためにそうします。
あと、どこらへんにあったかといったことをざっくり把握できればいいとのことです。
本の読み方
1つのテーマに対して3冊本を読みます。
青と黄色の付箋を使って、重要は黄色、とても重要は青で付箋を貼っていくそうです。
情報源は定期的に見直したほうがいいです。
3章 ストーリーで語れ
複眼思考が大切
これを日頃から鍛えておき、事実を物語として再構築して発信します。
必要な要素を並べて、その後肉付けによって魅力的になリます。何をポイントとして、何をカットするか。
情報の整理
読者の五感に訴えるような表現を目指すために、五感を使った取材やインプットが必要です。
Newsweekでは以下のようなチェックがあるそうです。
- 読んで面白いか
- 読みやすいか
- 文章の滑らかさ
- 記事全体のリズム
- スピード感
- 展開するペース
- 全体と段落の構成
- 詩的・文学的なレトリック
- ユーモア
- ワクワク感
4章 付加価値をつけろ
2つの奥義
- 言うことがないならコメントしない
ただでさえ情報が過多なので、発信する側も気をつける - 刺さるコメントは目指さない
しみるコメントを目指します
複眼思考をここでも発揮する
まず「何を言わないか」を考えます
- 見ればわかること
- 一般論
- 他の人も言いそうなこと
- 怪しい話
4つの言わないようにしている論
- 代替なき批判
代替案や解決策なしでただただ批判のみはしないほうがいい 議論は進まないので意味がありません。 - 極端な悲観論
もしもこうなったらということについてあまりに悲観的に考えすぎると、余計な不安を煽ってしまいます。 - 未来すぎる提案
解決できるかもしれないが、時間がかかり過ぎて現実的でない。これも話が進みません。 - 原則論
「人命が何より優先だ!」とか大きなことを言ってしうと他のことが考えられなくなるので避けます。
その場面や文脈に沿って議論・検討して解決すべきです。
自分なりの付加価値とは?
普段の生活のなかで以下の独自性を見つけ出せると良いです。
- 情報分析の独自性
- 体験の独自性
- コンテクストの独自性
- 表現の独自性
発信する前のチェックリスト
以下の内容を他人の視点でチェックします。
- 誤りはないか
- 似た記事より工夫があるか
- 面白いか、発見はあるか
- 誰かを傷つけないか
- 特定の人や組織を必要以上に評価していないか
- 反論があるとすればどんなものか
- 自分の過去やこれからと整合性は取れているか