【おすすめ読書】「職場の問題地図」
少し前話題になっていた本です。働き方改革が世の中へ広まり注目されるようになりました。
どこにでもあるような、仕事や組織がうまく回らない問題の原因や解決方法が書かれています。 道具や技術がいるものはそれほどないので、どのジャンルの職場でも活用できます。
タイトル | 職場の問題地図 |
著者 | 沢渡あまね |
出版 | 技術評論社 |
画像リンク |
ざっくり紹介
職場でよく起こる問題が紹介されており、その原因と解決方法が紹介されています。 問題が起こる状況の例なども書かれているので、自分の環境に当てはめやすいのです。 文字もそれほど多くなく、イラストが結構あるのでさくっと読めます。
例えば、手戻りがよく発生するとか属人化しているとか、そういう問題が取り上げられています。 この本が人気ということは、日本中の色んな場所で同じ問題に悩んでいる人がいるということでしょう。 内容的には作業をする部下と管理する上司、両方に対する改善策が半々くらいで載っています。どの立場の人からでも結構参考になる情報があります。
制度と個人のスキルの2軸で解決しようとするのが悪いやり方で、制度・個人スキルにプロセスと場を足した4軸で解決を考える必要があります。
おわりに
さっくり読めて分かりやすかったです。このような情報が積極的に取り入れられ、働き方改革がうまく回ってくれるといいですね。
1つだけ、「職場の問題地図」というタイトルですが、あまり地図にする意味は感じませんでした。最初の見開きで様々な問題を地図にして表現しています。問題が複雑に絡み合っていることを2次元の地図で表現しているようなのですが、よくわからなかったです。迷路みたいです。
問題同士の距離や方角ではなく、問題の原因となる要素を分解している様子でしたので、地図以外の表現方法がわかりやすいのではないかと思いました。ツリーとか。それ以降、本文の中には特に地図は出てきませんし。
地図にすることで、自分の今いる場所と向かうべき場所を明らかにできる。そんな気持ちになる効果がありました。 実際は、距離と方角を持たない情報を無理やり地図にしてもあまり意味がなさそうに感じました。
ただ、最後にも書かれていますが、取り組みとして自分の職場の問題地図を作ってみるのは良いと感じました。 職場のみんなで集まる時間を設けて、改善のために問題を出し合う時間をつくるのはとても良いです。 あまり、こういう改善のための取り組みは開かれませんし、やりっぱなしになっていることもよくあります。全員で取り組むこと、地図として目に見える形でアウトプットすることはチームづくりにおいて重要なことなのでしょう。
いくつか似たようなテーマの本もあるので機会があれば手にとって読んでみたいです。