【おすすめ読書】GRIT やり抜く力
人生で何を成し遂げられるかは「才能」よりも「情熱」と「粘り強さ」によって決まる。 これらをまとめてGRIT、すなわち「やり抜く力」として、紹介しています。
それは一体何なのかというところから始まり、伸ばし方についての紹介までが内容です。才能以外の大切な素質に気づくことができると思います。
ざっくり紹介
平凡だと言われ続けて来た著者が、天才賞とも呼ばれるマッカーサー賞を受賞したことにより、自分の持つ力とは何かを見直している本です。 それがずばり「やり抜く力」だったわけです。
何かをやり抜く!というときに役に立つ知識やテクニックを学ぶことができます。
やり抜く力とはどんなものなのかを知識として知ったあとに、内側から伸ばす方法、外から伸ばす方法を学ぶことになります。
自らの意志で伸ばすのはもちろんですが、周りの人や家族などに対しても取り組むことができます。 例えば以下の4ステップが効果的です。このステップに沿って、やり抜く力の伸ばし方が構成されています。
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興味
自分がやっていることを心から楽しむ
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練習
昨日より上手になるように日々の努力を怠らない
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目的
この仕事は重要なことで他人の役にも立つ
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希望
不安になってもひたすら歩み続ける
グリットスコアのテスト、すなわちやり抜く力診断も途中で出てきますので一度やってみるといいです。 他にもいくつかの性格診断のようなものもあるので、取り組んで見ると面白いです。 それを伸ばす方法も紹介されているので、数カ月取り組んでみてからもう一度テストしてみると点数が変わっているかもしれません。
外から伸ばす方法の章では、自分の子供のやり抜く力を伸ばすための方法に触れられています。子育てなどの指針ぎめにもいいと思います。内容を見る限りでは、小さなうちからしっかり取り組んでおくと、立派な大人になるだろうなあと感じました。
おわりに
大きな活躍をするためには才能よりも情熱や粘り強さが大切だ、という新しい視点をもらえます。
すごい人を目の当たりにすると、「才能だ」と直結してしまいがちですが、影では計り知れない努力があります。才能によるものだと神格化することで、できない自分を無意識に正当化しているそうです。
こう考える
すごい人は才能があるからできる → 自分には才能がなかったのだからできなくて当然
でも、実際には
すごい人は努力をしたからできる → 自分は努力をしなかったせいでできない
確かにそうなのかもなと思いました。才能のせいにすれば傷つかずにすむから、そのように考えるのでしょうね。結構残酷ですがおもしろい視点です。