【おすすめ読書】OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
「Objectives Key Results」というKPIに変わる目標達成のフレームワークの紹介です。
メンバーのモチベーションを維持しながら、目標達成がしっかり成果につながり、全員が意識することができるようなフレームワークになっています。
後半のOKRの解説は特に参考になります。これからOKRに取り組もうとしている方や、なんとなくで進めてきたという人にはぜひ呼んでみてほしいです。
概要
前半は架空の物語で、OKRを用いて成功に向かって再生していくメンバーの成長を描いています。 うまく行かずぶつかり合っていたメンバーですが、OKRを取り入れることでいつの間にか成功に向かって進んでいるというような物語です。
後半はフレームワークの説明になっており、運用ノウハウなどの説明になっています。
忙しければ後半だけ読んで取り入れるのもいいと思います。少し前からOKRを取り入れてうまく回り始めた企業の情報を、日本でも目にするようになった気がします。そちらを探して読んで見るほうがおもしろいです。
うまく行かない理由
- ゴールに優先順位がない
- 熱意を持ってゴールを伝えていない
- やり遂げるプランがない
- 時間が用意されていない
- 繰り替えさないでやめる
OKRの基本
「O」は定性的なものをひとつだけ、「KR」は定量的なものを3つくらいにします。四半期くらいを一定期間として、「KR」を確認することで「O」が達成できたかどうかを判定します。
Oの基本的な決め方
- 定性的で人を鼓舞する内容
- 時間的な縛り
- 各チームがそれぞれで実行できるようにする
KRの基本的な決め方
- 成功の意味を定義することになる
- 必ず測定できるものにする
- 難しいが不可能ではないくらいにする
運用のルール
- 忘れないようにチームのミーティングや進捗などに組み込む
- 自身度レベルを毎週調整して変化を追跡する
- 優先事項・障害となるものを共有する
- 継続的な評価を行う
特徴
OKRのイメージをつかむために前半の物語があるようです。ある程度目標達成とか、モチベーションのイメージなどがすでにできている人は飛ばしてもいいと思います。
OKRの説明の箇所では、振り返りの内容として話すべきことや、目標の決め方などが具体的に書かれています。 いつでも当てはまるわけではないと思いますが、参考になります。 うまく行かないパターンなども書かれているので、読んでおくと同じ罠にかからずにすみます。
簡単にはうまく行かないこと、繰り返し行動して学び修正していくことなども書かれており、継続して読んでいく方がいいです。OKRを取り入れてみたけどなかなかうまく行かないという場合も、まだまだ途中というだけかもしれないので本の内容が参考になります。
おわりに
目標を決めてもうまく運用できなかったり、振り返る頃には誰も覚えていないということがあると思います。達成できたとしても、それで目指しているゴールに近づいているのか曖昧になっているということもあります。 OKRのようなフレームワークに沿って考えることで、メンバーのモチベーションを維持しつつ、しっかりと前に進んでいくことができるので早いうちに築き上げておくべきものです。
OKRに関する本は他にはあまりない印象なので、とりあえず気になった場合はこの本から初めて見るのがいいです。