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【おすすめ読書】アプレンティスシップ・パターン2019/02/21

【おすすめ読書】アプレンティスシップ・パターン

中世ヨーロッパの「従弟制度」を参考に、ソフトウェア職人を目指すための技術の学び方を知ることができます。

職場で上司から教えてもらう場合であったり、独学で勉強するときのコツやノウハウがパターンとして紹介されています。適した場面・状況でパターンを思い出し活用することができれば、学習の手助けになること間違いなしです。

それぞれのパターンでは、問題と解決方法、行動が具体的に書かれています。プログラミングをやっていれば当てはまるものが結構あると思いますので状況を思い出しながら、こうすべきだったかなあといったことを考えてみると良いです。次に同じような機会が来たときに、パターンを活かして行動できるようになるはずです。

具体的なプログラミング設計テクニックではなく、心持ちや意識がけの内容が多いです。新人プログラマの人におすすめです。

無知をさらけ出す

上司やマネージャーも、あなたが何がわかって何がわからないのかを知りたがっています。 わからないことを積極的に質問することで、お互いの理解を助けることができます。

質問をしないことはプライドを守れるかもしれませんが、知りたいことを知るまで遠回りになります。 質問をすることで、無知をさらけ出すことになりますが、その内容ができるようになるので、その分成長したと捉えることができます。すなわち、無知をさらけ出すことで学習能力をチームに示すことができます。

最低である

自分より優れた開発者が集まるチームに所属することで、成長する余地を得ます。自分が一番弱いことになるので、誰よりも頑張らなければいけない状態となり、地道な努力が必ず必要になります。周りは自分にとって良き指導者ばかりであり、学ぶことがたくさんあるはずです。

簡単で退屈だけど必ず必要な雑務などを積極的にやりましょう。間違いなく貢献ができ、情熱を発揮できます。そういった仕事から、自分が必要であることを発揮しつつ、努力して強くなっていきます。

学びを記録する

学習した内容はブログやWikiに書きます。昔やったことは覚えていても詳細をおぼえていない、ということはよくあります。まだ覚えているだけマシですが、やったことも忘れているということすらあると思います。そうならないためにも、学習した内容は何らかの形で記録しておきましょう。

いつの日か後輩に教えるときに役に立つはずですし、同じような経験をした仲間とつながるためのきっかけになることもあります。

おわりに

熟練の職人になるために、意識すべきことはたくさんあります。長く続けることも、もちろん必要なことですが、より効率よく学んで技芸を身につけるためには、さまざまな心がけを行いながら進んでいくほうが良いです。

文字の量が多い本ですが、紹介しているパターンの数はそれほど多くありません。さくっと読める内容ですので、定期的に読んでみることをおすすめします。

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