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話は盛られた方がおもしろい『「マコトよりウソ」の法則』2019/04/09

話は盛られた方がおもしろい『「マコトよりウソ」の法則』

何度か本ブログでも紹介している外山滋比古さんの本の一つです。

物事を多面的に捉えるための考えかたが書かれているという印象です。 常識に枠にとらわれず、おもしろい発想を生むための極意が書かれています。

読後は今までとは違った観点で世の中を見る意識をするようになり、様々な違和感やアイデアに出会えるようになるでしょう。

アウトサイダー的な視点

当事者と他の人が見ているものは、同じものを見ているつもりでも別の面を見ています。これを作中ではインサイダーとアウトサイダーと名前をつけています。

家事が起きた家の人と対岸から見ている人。喧嘩した人とそれを仲裁した人。インターネットに書き込んだ人とその書き込みを見た人。同じものを見ているのですが、多分アウトサイダー側の人は物事のうら面しか見れていません。

自分がどのような見方をしているのか、当事者はどんな気持ちか、自分自身の感情と差異があるかということに気づくことができるでしょうか。

人間の好奇心による心の動きによって発生してしまうそうで、自分で気づくのは難しそうです。自分が野次馬だなと感じた場合は、間違いなくアウトサイダーな見方をしています。

アウトサイダーが面白くする

歴史を語るのもアウトサイダーです。当の本人たちはすでに亡くなっており、そのことに少しはヒレやウソを付け加えて語るのが歴史とも言えます。

翻訳についてもアウトサイダー的な見方が重要で、インサイダーな目線で訳されると原作忠実を重視するあまり、面白くないものになります。

アウトサイダーによる語りがものに面白さを与え、歴史を作ってきたのは常にアウトサイダーによるものでした。

島国であった日本はインサイダー的な思考が多いらしく、アウトサイダー的な思考を取り入れるまでに時間がかかりました。 アウトサイダーによる取り組みによって著作権の概念であったり、翻訳出版の仕事などがうまく回っています。著作権の概念も日本で認められたのは遅く、インサイダー的な考え方が重視されていたので海賊版も出回っていたようです。

アメリカ合衆国の大統領選挙でもアウトサイダー的な取り組みによって勝利を収めた方も最近いました。

作者の若い頃の話

就活生に向けた所感なども書いてあります。様々な考え方はあると思いますが、作者自身の経験等も書いてあるので参考になるかもしれません。流石に時代が違いすぎるので戦争のこととかは考慮しなくていいですが、自分のことのように感じられるとおもしろいと思います。

論文を読むことよりもおしゃべりすることの良さであったり、二人よりも三人、同じ専攻よりも異なる分野の専攻で話すことなど、おもしろい会話ができるコツを教えてくれます。もしもそのような機会が身近にあるのであれば、積極的に顔を出してみるといいです。

おわりに

演じる人と見る人についての観点の違い、更には第3者やそれを見つめる第4者の存在についての考察でした。

アウトサイダー的に見つめる人がいて始めて面白くなり、その見方が重要であるということが言いたかったのでしょうかね。

さまざまな例や偉人の話などを用いてわかりやすく説明しているので、理解しやすい本でした。

「マコト」はインサイダーで「ウソ」はアウトサイダーです。 両方の立場の人がいること、アウトサイダーによって語られる話しや歴史が面白くなり、後世に語り継がれていきます。

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