Honmushi blog
2019/04/19

【実践技術書】Amazon Web Service 業務システム設計・移行ガイド

今度は業務システムをオンプレミスからAWSへ移行する際の、設計・構築・管理についてのノウハウ本です。 かなり詳細に書かれており、AWSに移行するに当たって必要な設計のことなども身につきます。 オンプレミスから移行する予定のシステムはまだまだ世の中にあると思いますので、有用な知識が得られます。

AWSの基本的な概念や使い方も書かれていて親切な本です。システムをオンプレミスからクラウドへ移行するプロジェクトの前知識として読んでおくといいです。ネットワークやシステムの知識が多数出てくるので、ある程度開発・運用の経験が無いと難しい本かと思います。

業務システムの移行をテーマにしているため、なかなか個人で体験することは無いかもしれません。プロジェクトなどの実践でやりながら憶えるのが一番いいと思いますが、イメージだけでもちゃんと作れておくと良いです。 設計・開発のフローや運用での要点などもわかりますので、幅広い知識が身につきます。本自体はかなり大きく分厚いですが、その分知識も豊富に詰まっています。

AWSサービスの概要

AWSとオンプレミスの違いといったところから、料金体系、代表的なサービスの概要などの説明です。 広い範囲をカバーしていますので、ここをちゃんと読んでおけばAWSについて必要な基礎知識は十分身につくと思います。

全体設計

AWSサービスのでの管理の方針と、移行に当たっての作業計画を行います。 システムの構築に関するものと言うより、移行に関する実作業についてであったり、AWSで運用するに当たって変更が必要な各所への対応方法などを設定します。

移行計画のよくあるフォーマットも紹介されているので、実務的にもすぐに役に立つと思います。これを参考に移行計画の草案としていけば効率よく進められそうです。

アカウント管理と権限付与

AWSでのアカウント周りは結構ややこしいのでしっかり理解しておきましょう。大規模で権限・役割が多くなるほどややこしくなりますので、少しづつ範囲を広げて理解していくのがいいです。

アカウント管理のベストプラクティスが紹介されています。大変参考になる情報でした。セキュリティ的な問題もあるので、この部分はしっかり検討する必要があります。各所とのすり合わせ等大変になることが予測されますが、入念に取り組みましょう。権限を管理する際のコツなども載っており、AWSについてに限らず役に立ちそうな知識でした。

ネットワーク接続の設計・構築・維持管理

ルーティングやロードバランサなどの設計についての章です。オンプレミスでやっていたハード的な設定とは似ているようで結構異なるので、最初は混乱すると思います。ある程度のネットワーク知識があればすぐ理解できるのですが、それでも最初は試行錯誤になると思います。仕方ないです。

問題を調査・発見・解決するコツやパターンもある程度カバーされていますので、そういった知識を参考にして実装していくのがおすすめです。

システム設計とサービスの導入

いよいよサービスを利用したシステムの実装に入ります。DBの利用やキャッシュの利用など、AWSを使う上で切り離せない機能を利用していきます。もともとAWSについてを利用することになった目的があるはずなので、その部分について入念に確認しておきましょう。できるのであれば他の便利な機能も利用してみたいところですが、まずは優先度の高いものから着実にすすめていくようにしましょう。

システム実装の構成パターンを紹介していますので、自分のプロジェクトで当てはまるか探しておきましょう。他のパターンも参考までに読んでおくと役に立つことがあると思います。

移行テクニック

データの移行に関する知識です。どれくらいの時間がかかるかなどの算出方法や、手順・方法が載っています。方法についてはいくつかのパターンが用意されていますので、予めどれでいくか検証しておけると良いです。

運用監視の設計・実施

システム監視の方法やコツの紹介です。CloudWatchを利用した方法を紹介しており、システム運用では間違いなく必要だと思います。AWSのサポートの説明や知識なども書いてあるため、いざというときのお問い合わせにも役に立つと思います。

おわりに

システム移行の設計に関するものなので、機能の開発やプログラム等の内容は薄めです。ネットワークの設定やサーバの立ち上げ、管理方法など運用面での知識を多く身につけることができる本でした。

システムのAWSへの移行はなかなか一筋縄ではいかないので、しっかり時間を取って検証やリハーサルを行うようにしましょう。さらに移行がうまく行った後も、問題が隠れて発生していないかしっかり監視できるような体制・準備をしておきましょう。思わぬところでうまくシステムが動いていなくて、後から問題が大きくなってしまうことが多いです。

システムの運用では何でもそうだと思いますが、念入りな準備と移行後のサポートを心がけ、落ち着いて対応するようにすることが大切です。

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