あえて乱読に挑む『乱読のセレンディピティ』
本を読む際のアドアバイスで、「風のように乱読する良い」という話です。
ゆっくりでは逆に読み落としてしまうこともあるので、風のように早く読んだほうが意外と得られるものが多いかもしれないとのことです。 積極的に乱読することで、ゆっくり読んでいては気づけなかったことや、さまざまな出会いに気づけるかもしれません。
私はゆっくり読んだほうが良いと思うのですが、結局どうしたらいいんでしょうね。 個人の好みで選べばいいのでしょうが気になります。何か研究とかありそうなので一度調べてみようかなと思います。
乱読ということ以外にも本を読む際のコツやアドバイスが載っているので、そのあたりは誰しもにとって参考になると思います。
おもしろい読書法
人の意見に頼らず、自分の判断で本を選んで、自分の金で購入する。そんな本が一番良いそうです。 誰が書いたかわからない書評などを参考にしないで、自分で気になった本を買いましょう。本を選ぶところからすでに読書は始まっているとも言えます。
読み終えられなくてもいいので、どんどん読む。嫌な本だと思ったら、読んでも得られることは少ないので放り出してしまいましょう。乱読と言うとおり、闇雲に手当たりしだい読んでみるのが著者もおもしろいそうです。
アルファー読みとベーター読み
内容について予め知識がある場合を「アルファー読み」、意味がわからない文章を読む場合「ベーター読み」と名付けています。
アルファー読みは基本的な読み方であり、その分機会も多いです。しかし、ベーター読みができるようにならなければいけません。このベーター読みを教えることは難しいらしいです。例えば漢文など、意味のわからない文章を調べながら読んだりするのは、わかりやすいベーター読みの練習だそうです。
乱読を行うにはベーター読みが得意である必要があります。哲学書などもベーター読みの練習が必要です。 ベーター読みができるようになれば、科学も宗教も哲学も面白く読むことが出来ます。同じジャンルの本ばかり読んでいる人はベーターよみにも挑戦したほうがいいかもしれません。
新聞や雑誌なども、いろいろなジャンルのいろいろな知識が詰まっています。ですのでベーターよみの練習になります。見出しをみて面白そうなk時を探し読み進んでいくことは乱読と言えるでしょう。
知的メタボリックシンドローム
忘れることは悪いことだと思い込み、知識を蓄えていくと知的メタボリックシンドロームのような状態になってしまいます。古い知識や一面的な知識に固執してしまい、柔軟な発想や学問を横断した発想ができなくなってしまいます。
自然に忘れていくことは大切なことであり、頭の働きを支える重要な仕組みです。忘れてはいけないと学校では教育を受けてきましたが、いらないものは整理して吐き出していくべきで、食事何かと同じであると捉えることが出来ます。
ストレスなるようなことも忘却することでスッキリすることもあります。忘却には悪い面ばかりでなく、良い面もあるのだと前向きに捉えて、柔軟な頭による積極的な乱読を目指しましょう。
おわりに
読書法のすすめとして乱読を提案されました。風のように軽やかに知識の無い新しい本を読んでいく、ということが乱読のようです。
面白くない本はさっさと諦めるとか、知識のある本ではなく知識の無い本を選ぶとか、たしかになと思うような読書法がたくさんありました。
タイトルにあるように、セレンディピティという偶然の出会いをするために乱読という読み方はとても良いなと思います。
読書の時間を用するのが大変という気持ちもありますが、「ちょっとしか無い時間で乱読する」という発想の転換によって、前向きに読書ができそうな気もします。
この本自体もさくっと読めるので乱読に良いです。