『ITエンジニアの英語術 最強の教科書』を読んで英語のコツを学んだ
これから世界で活躍するエンジニアに必要な英語についての学習記録です。
ここではプログラミングで使う英語ではなく、外国人とのコミュニケーションに用いる英語がテーマです。 プログラミングの関数や変数の命名について悩んでいる方には全く参考になりませんので、別の記事を読んでください。
書籍の紹介
『ITエンジニアエンジニアの英語術 最強の教科書』という本を参考にしました。アメリカのマイクロソフトのPMの方が書いた本です。
正しさよりもスピードが命であり、チャットを始めとするスピーディーなやり取りこそITエンジニアの英語の肝であるそうです。
本もチャットでのやり取りを通して伝え方や訪ね方を学びます。実際の会話では直接役には立たないかもしれませんが、外国の方とチャットで意志の疎通ができれば、エンジニアとして働く上では最初の一歩として十分なようです。無理して会話できる状態を目指さずに、まずはチャットでやり取りができるようになるところから始めるのが良さそうです。
以下本を読んで学んだことを記録しておきます。
5秒チャットで会話力も上昇する
結論、英語力がつくと短い文章で的確に伝えることができるようになります。ですので、短い文章で伝えるチャットをマスターすることで会話力も同じくマスターされるということですね。 そうなのかな?とも思いますが、なんにしろエンジニア的には会話よりもまずはチャットの方が使う機会多いかもしれません。sluckとかchatworkとかでしょうか。私は経験がありませんが、外国人の同僚とかがいるようなグローバルな会社になると普通なのかもしれません。
英語は短くする
「I have a question」で始めます。may I ask you?みたいな丁寧さは不要です。最初に要件を簡潔に伝えましょう。
日本語でいうならば、「先日の〇〇の□□の件について質問が〜」ではなく、「質問があります!」と最初に言い切るんですね。実際ITエンジニアのチャット会話は質問とその回答が多いそうで、この基本を覚えておくとスピーディに進められるので良さそうです。
英語は分割する
言いたいことは一度に一つにします。
「Can you send me your PowerPoint file?」
「You took notes」
「I want to look at the feedback」
のように一文ずつに分けます。まとめて一文にも出来ますが、難しくなってしまうので、積極的に分割したほうがいいです。これについては日本語も同じですね。一度に運びすぎないことは常に気をつけるべきかと思います。
この方がよりチャットぽいですが、実際の会話もなんだかんだこんな感じだそうです。テンポも良いですし、話すように書くことが出来ます。
英語は言い換える
簡単な英語で言えるように言い換えることが大切です。英語での表現や単語がわからない場面は多く、そんなときは言える言葉に言い換えて少しでも伝えられるようにしましょう。
主語と目的語を入れ変えたり、名詞を「溶かす」、それでどうなるか?を考えるなどのコツがあります。
「The data won’t fit in one row」このデータは一行に収まらない
「One row can’t keep the data」
のように言い換えることが出来ます。ちょうどいい動詞が思いつかない場合などは、こうして入れ替えることで簡単な単語を使って表現できる可能性があります。
英語は質問する
ITエンジニアの英語の会話力は質問力が7割だそうです。最初のうちは周りの会話についていけず防戦一方ですが、質問で積極的に切り込んでいくことで自分の意見を主張するチャンスになります。
ここで5W1Hが役に立ちます。基本のパターンとして、これを使いこなして細かい部分を修正すれば大概の場合は対応できそうです。
- 言っていることがわからない「What」
- 理由を聞く場合は「Why」
- 人を聞くなら「Who」
- 場所を尋ねるときは「Where」
- 幅広く使われる「How」
- どれなのかを聞くための「Which」
英語は短縮する
さまざまな短縮語があるようです。ITエンジニアエンジニア業界でも特有のものが多いらしく、中には海外のオープンソースのドキュメントなんかで目にするものもあります。ほとんど知らないものばかりでした。いざというときにかっこ悪い思いをしないように、ぜひ覚えておきたいです。
単語や文章を短くしたもの
- prod 「Production」本番環境
- repro 「reproduce」再現する
- dupe 「Duplicate」重複
- admin 「administrator」管理者
- app 「application」
- doc 「document」
- FAQ 「Frequently asked question」よくある質問
- EOD 「End of day」今日中に
- EOL 「End of life」保証期間の終わりやプロセスの終わりまで
- ETA 「Estimated time of arrival」作業の完了見込み時間、いつまでにできる?
- FTE 「Full-time employees」正規社員
- POR 「plan of record」コミットした計画
- SME 「subject matter expert」その分野の専門家
- TBD 「To be determined」これから決めるもの、未定
チャットでつかわれるもの
- yt? 「Are you there?」今いる?
- ? 「I hove a question」
- qq? 「I hove a quick question」
- k 「OK」
- ic 「I see」わかりました
- oic 「Oh,I see」
- yep カジュアルなyes
- thx 「Thanks」
- np 「No problem」大丈夫
- u2 「You,too」あなたもね
- jk 「just kidding」冗談です
- lol 「laugh out loud」それはおもしろい
頻出フレーズの短縮
- AFAIK 「As far as I know」私が知る限りでは
- AFAIC 「As far as I’m concerned」私に言わせてみれば
- ASAIAA 「As far as I’m aware」承知している限りでは
- AKA 「Also known as 〜」〜としても知られる
- ASAP 「As soon as possible」できるだけ早く
- NTIKO 「Not that I know of」私は知りませんが
- FWIW 「For what it’s worth」参考までに
- IIRC 「If I remember correctly」もし正しく記憶していれば
- IMO 「In my opinion」私の考えでは
おわりに
英語で話すのは最初はやっぱり難しいと感じるのが普通だそうです。 話したいことを話すのではなく、話せることを探すという発想を持つことで、最低限のコミュニケーションを取ることが出来ます。 知らない単語や表現があるから諦めるのではなく、知っている単語や表現でなんとか伝えられないかということですね。多面的な捉え方をしておりとても興味を持ちました。
日本語で伝えるための文章の基礎と似ている部分もありました。英語での表現を一から学び直すことで、伝わりやすい日本語も書けるようになるように感じています。これからITエンジニアも英語が必要な機会はどんどん増えてくるのではないかと思います。海外での仕事や外国人と一緒のプロジェクトなど出てくるのではないでしょうか。
そんなときに一歩先にいけるような英語力を身に着けておければ、活躍間違いないと思います。