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書店員の仕事法『スリップの技法』2019/05/17

書店員の仕事法『スリップの技法』

書店員である著者による、本屋の仕事に関する本です。本に挟まっているスリップを使った賢い仕事のやり方がかかれています。

書店員でなければそれほど参考になる情報ではありませんが、本が好きとか本屋によくいくという人であれば、その仕事の内容や考え方がよくわかり、おもしろいと思います。本屋の裏側みたいなものを覗くことも出来ます。

たまにスリップが挟まっている本があると思います。本のスリップの意味や使われ方など、書店員の人しか知らないような知識がどんどん出てきます。

もしも書店員の方であれば、もっと仕事を面白くする考え方などを知ることができると思います。何よりも著書は仕事に関する捉え方が前向きで、もっと良くしてやろうという心がけが感じられます。言われたことだけやるとか、機械に情報を入力してその結果をそのまま行うとかではなく、自分で考えて取り組むことの重要さを教えられます。他の仕事でも当てはまることは多いと思いますので、是非参考にするといいです。積極的に取り組むとか自分ごとにするとか、そういった考え方を学ぶことが出来ます。

書き込みされたスリップの写真

実際に書店で使われた書き込みされたスリップの画像がたくさん掲載されています。 自分へのメモだったり、同僚への指示だったり、いろいろなパターンがあります。 ここに陳列すればもっと売れるのではないか?とか、あの本と一緒に並べたらどうかなど、書店員の販売作戦がたくさん載っています。

何を一緒に並べるか、どの棚に置くのかなど、考えることはたくさんある様子です。本屋の棚が頻繁に入れ替わっていたら、書店員の試行錯誤なのかもしれません。今度近所の書店でチェックしてみようと思います。

本に書いてある考え方は、書店で働く人にとってはとても参考になる技術なのではないかと思います。他にも同僚や部下への指示の出し方とか、ターゲットへのアプローチの仕方なども学ぶところはあります。

POSレジであったり上司の意見であったりを参考にすればそれなりの答えは出てくるのかもしれませんが、やはり自分で考えて、さまざまな施策に取り組んでほしいです。書店員だからこそできること、他の仕事にも応用して考えられるものだと思います。

おわりに

書店員向けの内容というのがまず感じるところでしょうか。書店で働いている人にとっては、ためになる情報が満載です。書店で働かない人にとっては、そんなにすぐに活かせる知識はありません。ただ、書店員の働き方や商品陳列の工夫などを知ることが出来、書店の裏側を覗くことが出来ますので興味はもてるかと思います。

書店でスリップの挟まっている本を見つけたら、それに何か挟まっていたら注意して読んでみようかと思います。書いてある意味はわからないですが、何らかの作戦や意図がきっとその本にあるかもしれません。

この本を読んでみて、ある意味書店員向けの技術書と言った感じでしょう。そんなジャンルの棚はありませんので、この本こそ陳列する場所に困る本なのかもしれません。いつの日か書店員として働くことがあれば、また読みたい本でした。

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