【おすすめ読書】判断のデザイン
人が看板などの情報を見て判断するに当たって、わかりにくいと感じるものはよくあると思います。それに興味を持った筆者が、まちなかで見抱えるいろんなものを観察しています。
著者が町中で見つけた情報に対して、明瞭か不可解かをパラメータで判断して、その状況に沿っているのかどうかを解説しています。
明瞭にすることで核心をつくことができ、逆に不可解にすることで希望を与えることもできる。この情報はそのどちらにするべきなのか、あるいは中間にするべきなのかといったことの解説をしてくれます。実際の写真付きで紹介されており、情報設計の勉強になりそうです。
情報設計のデザインなどをやる人におすすめです。ただ、例の量はあまりなく本自体も小さいので、情報量は少ないです。こんな物差しで見てみるのも面白いかと言うような気付きはあると思います。
TEDトークで発表された内容の追記のようなものです。 本でも紹介されているTEDトークも一緒に見ると結構学びが増えて良いです。
タイトル | 判断のデザイン |
著者 | チップ・キッド |
訳 | 坪野 圭介 |
出版 | 朝日出版社 |
画像リンク |
ざっくり紹介
世の中には様々なメッセージがありますが、たまにその伝え方にこれでいいのだろうかと感じるときがあると思います。 人間は情報を判断する時に、明瞭(クリア)なのか不可解(ミステリアス)なのかという部分を敏感に感じるそうです。
ですので、情報を設計するに当たって、明瞭にするべきなものと不可解にするべきものがあり、正しく判断を促せる情報の例を紹介してくれます。
実際に著者が撮影した写真付きで紹介されています。各ページには不可解さメータがついており、明確なのか不可解なのか10段階で表現されていて、理解の助けになります。著者によるリデザインを行ってみた例なんかも書いてあるので、どうスべきだったか教えてもらえる例もあります。
すべて海外の写真なので身近な広告はありませんが、なんとなくこういう広告あるあるといった感想を持つことができます。
おわりに
実際の生活の中でもわかりにくい広告やメッセージなどで溢れてていると思います。もやもやしたときの気持ちをしまい込まずに、なぜそう思ったのかを考えてみることはとても大切です。著者のように写真にとって残しておいたりするのはとてもいい習慣だと思いました。真似してみようと思います。
わかりにくくなる要素の一例として、明瞭なのか不可解なのかという考え方を知ることができます。こういう考え方を頭の片隅においておくだけでも、日常生活から得られるものは増えていくと思います。