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【実践技術書】Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド2019/04/18

【実践技術書】Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

AWSの基礎知識とAWSを利用したWEBサービスの構築例・手順をまとめた本です。

大きく分厚い本ですが、親切にわかりやすく書かれています。 基本的な概念の説明や料金体系のこと、よくある構成のサンプルなど、この本があればAWSをの基本的な使い方は理解できると思います。もちろん各サービスごとに必要な要件は異なるので、全く同じ手順で何でもできるわけではありません。しかし、この本の内容を理解しておけば、AWSのよく使われる機能はカバーできている印象があります。

作業の手順ではスクリーンショット付きで説明があるので迷わずに作業できると思います。基礎的なところから書かていますので、AWS初心者でも理解し使いこなせると思います。ただ、内容がぎっしり詰まっているので、一度に全部マスターするのは難しいです。必要なところに絞って順番に覚えていくか、概要だけ掴んで進めていくかしたほうがよいです。450ページ位あります。

AWSの基本

クラウドとは何か、オンプレミスとはといったところから始まり、AWSで利用できる各サービスの説明に至ります。サービスの全体像を解説した後は以下のサービスについて、細かい説明が書かれています。利用を検討している、何に使うものなのか知りたい場合はここから読んでおくと良いです。

  • EC2
  • EBS
  • S3
  • RDS
  • Elastic Beanstalk
  • Elastic Cache
  • SES
  • SQS
  • SNS
  • Cloud Watch
  • VPC
  • Route 53

AWSを利用する

アカウントの作り方から、実際の管理画面での操作方法まで丁寧に解説しています。 最初はかなりややこしいので、しっかり理解しておくと良いです。結構アカウント周りの設定で混乱することや、うまくいかないことは多い印象です。SDKやCLIの使いかたやインストール方法も書かれています。利用する必要があれば目を通しておきましょう。

EC2やELBの起動の仕方や、秘密鍵の作り方なの手順もあります。AWS利用する上で間違いなく必要になると思いますので、覚えておきましょう。

パターン別構築例

WordPressを利用した動的サイトの立ち上げ・S3上に静的サイトの立ち上げなど、いくつかのパターンを実際に起動させて配信します。 DNSの設定やCDNの利用、Auto Scalingの設定方法など実際に利用できる応用的な部分についても取り上げられていますので、大いに参考になると思います。

バッチサーバとしての利用、メールサーバの起動などちょっとした用途で使う場合のパターンもあり、かゆいところに手が届くような印象です。このようなオプション的な用途でもAWSはよく使われるので、できるようになっておくと心強いです。

AWSのセキュリティ

IAMの設定方法など、セキュリティ関連の知識です。暗号化であったり、脆弱性の診断方法なども紹介されています。 AWS上でよくある外部攻撃の例や知識も載っており、運用でも多いに役に立つ知識です。オンプレミスでも十分に参考になります。

管理と運用

システム監視の項目です。運用、ログ、アラートなど、実務的な運用で必要な監視の設定方法が理解できると思います。ここについては実務で学んだほうがいいと思います。システムの規模や可用性などさまざまな要件によって左右される仕様です。少なくとも概念だけは理解しておくようにしましょう。

データのバックアップなどの方法もあります。システム運用の知識や基礎的な概念は流石にこの本だけでは足りないですので、他の本も参考にしましょう。

おわりに

かなり分厚く内容も満載ですが、読み終わるといろんなことができるようになっています。WEBシステムをAWSで動かす際に必要な基本的なものはすべてこの本で取り上げられていますので、基本的には困ることはないと思います。

もちろんバージョンアップなどが行われて、管理画面が変わったりすることはあると思いますが、基礎的な意味や仕組みの部分も学べているので、すぐに対応できると思います。 色違いの似た本もあるのでそちらも読んでみようと思います。 AWSは大きいシステムから小さいシステムまで利用できますが、設定とか機能が多すぎてややこしく捉えがちです。このような本でまとまった知識を得ることで、足がかりとして使い始めていくことが出来ます。 実装や運用の段階では、また未経験の問題と出会うことがあると思います。実際にAWSはを使用して体験することが一番早い勉強です。

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